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独自性

 Mちゃんのお母様がわが子をお迎えに来ました。皆で「Mちゃんさようなら、みなさん さようなら」とお帰りのご挨拶をするときに、1歳9ヶ月のSちゃんは、トコトコと出入り口に来て、お友達と一緒に「さようなら」の挨拶に合わせて頭を下げました。Mちゃんのお母様は「うちの子と一緒につれて帰りたいわ」と言われました。そしてMちゃんに手を振りながら「バイバイ」とSちゃんは言いました。
 園児が帰るときのご挨拶には、誰にでも同じように頭を下げます。「バイバイ」と言うだけではなく、ほっぺにビズーをしにいくときもあります。先生に注意されたときは“悲しい”と思うのでしょうね、年上のお姉ちゃんにくっつきに行きます。くっつかれたお姉ちゃんは「よちよち」と言ってかわいい頭を撫でて慰めてあげています。あるときはピアノに両手を付いて、自己反省をしているかのように数分じぃーっと立っています。しばらくすると、何もなかったようにまたお友達と遊びだします。公園でマラソンをする前にコートを脱ぐのですが、その時にかぶっている紅白の帽子も脱いでしまいました。「Sちゃん、おぼうしは?」と聞きますと、自分で脱ぎ置いたベンチのところに取りに行きかぶって来ます。公園に遊びに来ている仏人の子どもにも関っていきます。マラソンで芝生の周りを3周するようになってからはベビーカーに乗らず、園から公園までの往復は歩いています。
 Sちゃんの行動は、関りたいという意欲から主体性を十分に発揮して、人間を含めた環境を信じて疑わず、自分なりの自由を確保しようと日々発達しながら展開しています。Sちゃんがみんなから好かれるのは、Sちゃん自身が生まれたときから持っている才能である能動的な行動を展開しているからですよね。
 巨視的に見るとどの幼児も共通した過程をたどっていくのですが、独自の存在としての幼児一人ひとりに目を向けるとその発達の姿は一様ではありません。子どもたちはそれぞれの独自性を保ちながら、人間としての仲間入りのため、時間と人間関係の中で、注意をされたり、自分の行動様式が他人の様式と違う部分を発見したりして自分の様式を調整し、スムーズに他人との約束事に順応していく社会の規範を身につけていきます。幼児一人ひとりを掛け替えのない存在として見、独自の生き方をしていると考え、その独自性を望ましい方向に向けて発達を促し、幸せになるために生まれてきたことを実現できるようにしていきたいですね。
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