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小さな中庭の宝物

 「とまとに おみず あげる~」と、子どもたちは嬉しそうに先生と一緒に中庭に出て行きました。プランターの中には、規則正しく植えられたトマトの苗がピン!と成長しています。今年も、夏休みに入る前に、子どもたちはペットボトルに入れて、実をつけたトマトの木を持ち帰ります。
 苗を植えるときに、先生が見本を見せ、手で腐葉土に穴を開け、苗を植え込んでいきますと「きたな~い」と言う子、「やりた~い」と言う子、黙ってみている子等色々でした。「やりた~い」と言う子に苗を植えていただくと、「・・もやる~」と、最後には、全員が持っていた苗を自分で植えました。植えたときは、苗は、へにゃっとしていました。次の日、登園すると、すぐに裏庭に行ったHちゃんが「おーい みんな とまと のびたよ!」と。「え! とまと できたの~」「みにいこう!」とみんな中庭に走り出ました。
 「まだ できないんだよ」「みみずが うんちをだして めが おおきくなるんだよ」と、Aちゃんが話すので「そうよね ミミズがウンチを出して土に栄養をあげているのよね」と相槌を打つと、Aちゃんは、さらに「にひきで いっぱい うんちしてた」「そのつぎに はながさくでしょう そのつぎに はながかれるでしょう そのつぎに とまとになるの おうちに もってかえって あらって きって たべるの あまいよ~」と話してくださいました。すると、「すっぱいんだよ!」と、Hちゃんが手でお口を押さえて、出てきた唾を飲み込むようにして言うと、「あますっぱいんだよ!」とMちゃんが言いました。
 園専用の中庭ではなく建物に囲まれた共同の小さな中庭ですが、体験学習の貴重な場所になっています。先生から植物の育て方や注意点などの説明を聞きながら、苗を植え、お水をやり、今日か今日かと実のつけるのを待ち、実がつくと「おおきくなって~」と祈るような想いで毎朝実を見に行く子どもたち。子どもたちは、この宝物を心の中でも大切に育てています。 
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