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一人を大切に

 5月24日、パリ市より運動会の日にち変更の知らせがありました。6月19日を予定していたのですが、この日は運動会の会場のあるサンランベール公園で大きなデモがあり、危険ですので運動会は一週間遅らせてくださいとのことでした。
 6月26日に変更せざるをえないのですが、この日にち変更によって、運動会に参加できないお友達が出てきました。既に計画を立てておりその日は、フランスにいないのです。
 「自分が運動会の練習をしているのに参加できないようになったときどう思いますか」という事を子どもたちと話し合いました。Hちゃんは「ばくはつする かなしい でも しょうがない」、Nちゃんは「ワッショイすると みんな ひかれちゃうから あぶないから かなしいけど しょうがない」、Mちゃんは「せっかく こどもがうまれたのに ぜろか ひとりになっちゃう しょうがないとおもう」、別のMちゃんは「いきたかったけど がまんする」と。つぎに、「『しょうがない』けれど、『悲しい』、『いきたかった』という相手の気持ちに自分の気持ちを近づけていくと、何かできるのではないでしょうか」と、話していきました。「うんどうかいの しゃしんを あげる」、「おてがみ あげる」、「スカイプで はなしをしたりする」、「そのこの すきなものを おくる」等々。そして、運動会当日、そのこの気持ちは、運動会に参加しているので、記念撮影のときにお友達がそのこのお名前を持ってみんなと一緒に写し、そのお写真を差し上げる、ということをお友達みんなが決めました。この子達は、一人を大切にする気持ちを大人になっても持ち続けてくださることと思います。
 グチっても腹を立てても何も変わらないのに、グチってしまい腹を立てて、心が引きずられ、とらわれてしまいがちなことが多々あるなか、子どもたちはとてもしなやかに乗り越えていきました。わたしたち大人も、何があっても動揺せず、成長の機会だと思って、全てをいいほうにとっていけば、人生に行き詰まりはありませんよね。

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