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心意気

 節分の日が近づいてまいりました。子どもたちは鬼のお面制作に集中しています。「つのを なにいろにしようかな~」、「おくちを どこまで あけようかな~」等と、子どもたちは苦心をしながら進めています。「せんせい できたよ みて!」と、個性豊かな鬼のお面が出来上がっていきます。
 古来から、日本には人生の節々はもちろんのこと、季節の変わり目にも、様々な行事が行われてきました。節分は、季節が分かれる節目をさす暦の言葉です。季節の変わり目は立春、立夏、立秋、立冬と4回あり、それぞれの前日を節分と称していましたが、いつの間にか冬の節から春の節へと移る日のみが節分といわれるようになりました。このような説明を子どもたちにしながら、「外遊びのできないような寒~い冬から、木の芽も出て自然児である子どもたちが大いに成長する春になる時、その大切な2月3日の豆まきで、風邪引きやパリで流行っているガストロ(感染性胃腸炎)などをもってくる悪い鬼を追い払いましょう。また、皆の心の中の“弱虫鬼”、“泣き虫鬼”も追い出してしまいましまう。」と、話しました。当園では大豆ではなく落花生を使って行います。
 Mちゃんは「おには いわしのにおいがきらいだから いわしを ピーナツといっしょにまいて おいだす」と話してくださいました。Kちゃんは「おにを たいじするんだから まめを まくんじゃないよ ぶつけるんだよ」と言うと、Sちゃんが「そうだよ いたい~ってにげるまで ぶつけるんだよ」と、真正面から挑戦する心意気が子どもたちの言葉に表れていました。
 子どもは決して、小さな、無力な存在ではありませんね。限りない力を秘めている宝の存在です。子どもは、時代の変化に色あせず、社会の行き詰まりを打開する大きな可能性を持っています。褒める事を見逃さず、一日の終わりには「貴方がいるので有難う」と、感謝の言葉をわが子にかけ、親の心意気を表してからお休みください。子どもを育てる事は、希望の未来を創ることですから。

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