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生命の尊厳

  フランスの女性哲学者シモンヌーヴェイユは「人間の生命に価値を認めなくなるや否や、いかなるものも価値を持たなくなる」と。生命こそ最高の価値であります。生命に勝る宝はありません。三学期が始まった第一週目、7日午前に12人、8日に1人、9日には4人が殺害されました。
 「冬休みにはどのような活動をしましたか発表して下さい。」と話すと、Rちゃんは「アイスランドでオーロラをみて、そとのおんせんに はいった」と。「スキーにいって にかいめで すべれるようになった いっしゅうかんいた」と笑顔で話して下さるAちゃん、一人一人が楽しく過ごせた休み中のお話をして下さいました。クッキング活動では“ガレット デ ロワ”を作り、「じいさまが(お楽しみ会でじい様の役をした)おうじさまに なったよ〜」と、一日一日の園活動を楽しみ過ごしていたのです。そういう時の出来事でした。
 「ひょうげんの じゆう なんだよ かかれたからといって ころしちゃあいけないんだよ」とRちゃんが話して下さいました。自分が尊敬しているお父さんの風刺画を描かれた時どのように思いますか、と園児達に聞きながら、「表現の自由は大切です。しかし、その自由は人びとの幸せの為にならなければと思います。売らんが為に人権を蹂躙すればジャーナリストとしてのせっかくの真価が失われてしまいます。」と話し、自分を尊敬する事、同時に相手をも尊敬する事、相手の人権を尊重した上での表現の自由や命の大切さについて話し合いました。そして12時になった時、職員、園児達は命を亡くされた方達に1分間の黙祷を捧げました。
 11日の日曜日、仏人が依って立つ自由という基本的な価値を守るため、仏国民は44カ国の外国の指導者を含めて、テロ行為に反対する行進(ラ マルシュ レプユブリカン)を行いました。私も行きレプユブリックからナッシヨン迄の行進中、参加者のつぶやきを聞きました。「自分の信じている宗教の名の下で殺人を犯すのは何が原因であったとしても許せない。」や「私もシャルリー(風刺画を描いた週刊紙の名前)です。」等々。
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