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今を生きる

 「せんせい もうすぐ ようちえんと おわかれだよね〜」と言いながら、いつもになく擦り寄ってくるRちゃん。先生も「そうね〜」と言いながら、頭やほっぺ、肩から手まで撫でしっかりとRちゃんを抱きかかえました。普段は「いやだ〜」と言って逃げてしまうのですが…。Yちゃんは妹が在園していますので「おむかえのとき また くるね!」と、カラっとして話して下さいました。卒園後、日本に本帰国されるHちゃんは日々の活動を心に刻み込むようにこつこつと無駄無く過ごして下さっております。去年の9月から現地校のCP(日本の1年生)に進学したSちゃんは「そつえんきねんアルバムが ほしい!」と、今年の1月から水曜日は幼稚園に通い皆と一緒に卒園準備活動をされています。 9月からも水曜日に登園している二重国籍のお子様達は、年長組のお友達と一緒に12月のお楽しみ会で劇“鶴の恩返し”をし、日本語に磨きをかけました。3年間はアッと言う間に過ぎてしまいました。保育士達は、これからも子どもの魂に生涯の思い出を刻むため、生涯の決意を促していくため、魂を込め保育に全力を注いで参ります。
 2015年1月17日は阪神・淡路大震災から早くも20年が過ぎ、あの時産まれたお子達が今年成人式を迎えました。「私たちは神戸の復興とともに成長してきました.これからも決して阪神・淡路大震災のことを忘れません」と、神戸市の成人式で新成人の代表が「はたちの誓い」を宣言しました。今年の新成人は、「震災を経験した最後の世代」ですが、産まれた時に起きた出来事の記憶はありません.彼らの胸に刻まれている震災とは「周囲が語り残した記憶」です。経験した人が減っていっても、時が経過しようとも、失ってはならない「心」があります。「震災になんの意味があったのか、唯大切な人を失う悲しみは痛い程知った。だからこそ最愛の人を無くし悲しみに沈む人たちを放っておけない、失った物が与えてくれた大きさを感じます」と。形あるものは壊れても、「震災があったから強くなれた、優しくなれた」と。助け合い励まし合う社会が築かれていく「心」は壊れていません。復興と向き合い、生活と向き合い、自分自身の心と向き合い、現実を受け入れ「この震災の教訓を生かしてみせる!」と誓う、共々に希望を紡いで生きてきた大震災復興の不屈の精神が21世紀の柱となる事を祈ります。
 また、今年で4年目を迎える東日本大震災、あのとき何が起きたのか、人びとは何を思い、どう戦い、生き抜いてきたのか、決して忘れてはなりません。「貴方達の命は、絶対に無駄にはしない。生きる事はこんなにも素晴らしいと感じる子どもを育むため、命の限り語り続けていく」と被災地で奮闘している保育士もいます。たとえ幼くても、命の大切さは必ず伝わります。当園のご父母様達は今年も6月(運動会)と12月(お楽しみ会)に東日本大震災チャリティー販売を実施し、被災地の心に寄り添い続けています。
 「震災の悲痛な経験を経て、日本はこれからどこへ向かおうとしているのでしょうか」と。今を生きる私たちに問いかけています。未来は、今この瞬間に生きる人々の誓いの深さで決まります。たとえ自らが試練に見舞われたとしても「同じ苦しみを他の誰にも将来の世代にも味わわせない」道を開く力が、人間には備わっているのです。この内発的な力を開花させるため、私たち保育士は、子どもの可能性を信じ抜き、関わり続けていきます。

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