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宝の思い出

 昨日、6月28日日曜日にパリ日本人保育園幼稚園の33回目の運動会をパリ15区のサンランベール公園の運動場で開催致しました。太陽がきらきらと輝き、外気温27度という天候のもと時々地面に水を撒き砂埃を沈めながら無事に終えることが出来ました。15区の区長も激励に見えて下さりパリ日本人保育園幼稚園の運動会が安全に進行されていることを確認し喜ばれておりました。
 卒園児のGさんが数週間前の午後園に来られました。立派に成長されたGさんに日本語で話しかけると「先生、私はもう日本語を忘れてしまいましたのでフランス語で話して下さい」と言うのです。ご両親とも日本人ではないGさんは、日本語の勉強を続ける時間を取れないまま大学生になりました。そして、試験も終わりましたので何かお手伝いをしたいと思い園にきて下さったのです。アメリカに行った卒園児のお母様が、「パリに2ヶ月間遊びに行きました。何かお手伝いする事がありましたらさせて下さい」と卒園児のAちゃんと一緒に園にきて下さいました。
 朝8時、園から運動会用具を運び出す運送屋さんと一緒にお手伝いをして下さった卒園児がいました。9時にお父様が「母親と子どもは10時前に来ます」と言って設営のお手伝いをして下さいました。役員のご父母様たちはじめ保護者の皆様のご協力のお陰を持ちまして、子ども達はまたひとつ「宝の思い出」を創ることが出来ました。東日本大震災チャリティバザーも行いました。OBは紅白応援演技やサンランベール音頭に会わせて踊りました。歌詞にある様に夢に向かって世界に飛び立つ自分を思い浮かべ、夢が自分を向上させ、無限の可能性を開くことをOB達は自らの姿で後輩に伝え示していって下さることと思います。皆様本当に有難うございました。皆様のご協力に心より深く御礼申し上げます。
 多くの人のこころの中に園が生きていることを新たに感じました。保育士は、地道に真剣に子どもたちを支え励まし希望の翼を広げてあげられる保育をして参ります。園は、子どもたちにも大人たちにも、心を傾け何でも話し合える安心地帯になり「答え」よりも「共感」を、「こうすべき」という正論よりも個性や気持ちを尊重して多種多様な学びの場となっていきます。今後ともどうか宜しくお願い申し上げます。有難うございました。


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