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錯覚

「園長先生、Rちゃんが『ピストルを使っていいんだよ、弱い人を守る為にピストルを使うんだよ』というので、お母様は我が子にどのように説明していいのかを質問されています」とのお話しが担任からありました。
 パリ日本人保育園幼稚園では満2歳のちゅうりっぷ組の園児からピストルや刀という武器は持たない、おもちゃ屋さんに行ってもほしがらない、買わない、家にあれば捨てて頂くという事を子どもにもご父母様にも常々話しています。
 Rちゃんの延長保育の時に二人で話し合いました。日本もそうですが、フランスでも国民のピストル所持は禁止されています。但し困っている人を助ける立場にある人、例えばおまわりさん等は職業上ピストル所持を許されています。米国でピストル所持のため起こっている惨事を話しますと、Rちゃんはじーっと聞いて下さっていました。「Rちゃん ピストルを持ってはいけない事が分かりましたか」と尋ねますと「うん!」と言ってお顔を縦に動かしてくださいました。Rちゃんの「偽物でも持っちゃいけないの」の質問に「偽物でも持ってはいけないのよ。自分で気がつかないうちにおもちゃの偽物と本物が分からなくなり、それでお友達をいじめはじめるのです。そしてお父様お母様を悲しませるのですよ」と答えました。子ども達だけではなく、人は錯覚を起こすのです。仏国でも胸が張り裂けるような悲しみがあとを絶ちません。
 持ってはいけないというピストル、その偽物とはいえどうしておもちゃ屋さんで売っているのでしょう。玩具製造業の皆様、“たまごっち”のような教育的、思想的な玩具を開発されます事を祈っています。“たまごっち”開発グループの皆様にノーベル平和賞を贈って頂きたいと思っている者です。
 
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