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勤労感謝

 地球温暖化の影響でしょうか、天の恵みでしょうか、暖かい日が続いているパリの昨今、午前中はサンランベール公園に行きやわらかな太陽の輝きの下で園児たちは思いっきり体を動かしています。午後からは10月の敬老の日用カードに続き、今月は勤労感謝の日のカード作っています。
 「パパは いつも おしごとしているから パパ ありがとうって かく」、「パパのカバンを げんかんにもっていくと パパが ありがとうっていうよ」等々。Iちゃんは「パパは ママに おてつだい しているよ」と話されました。妻を思いやる気持ちを表せるIちゃんのお父様素敵ですね。「お父様が会社に行ってお仕事をするとお給料がありますが、お母様がお家で掃除、洗濯、買い物、ご飯を作り、お方付け等のお仕事をしてもお給料はないですよねえ」と話すと、「ママは パパから おかねもらってるよ」と日本的な家庭経済の一面をAちゃんが話されました。お母様は我が子をはじめ家族の健康管理に一生懸命に心を砕いておられます。そのうえに仕事を持たれているお母様は超多忙です。
 国民の1人ひとりや子ども・高齢者までもが社会で輝けることを目指して「一億総活躍社会」実現への具体策として安倍政権は「新3本の矢」を掲げました。 その中に希望出生率1.8 の達成があります。子供を産み育てることは女性の夢であり、喜びでもあります。しかし、現状は仕事を持つ女性に多大な負担をかけることになっています。希望出生率1.8 の達成のためには、安心して産休を取れることをはじめ、子育て支援や家族政策を早急に充実させていかなければなりません。
 よりよく生きよう!としたとき、あえて困難に挑もうとするのが文明人の行為であります。現実に流されず、理想を求める愛=哲学があればこそ、諦めを退け、冷徹かつ柔軟に現実と格闘できます。それが善く生きる事を可能にしていきます。勤労者の皆様、人の何倍も忙しい毎日だからこそ、価値創造の営みを続けられますように、無駄な時間を排して上手に睡眠をとってください。油断なく体調を整え教養ある食生活も心がけてください。そして安心して女性が子供と共に輝いていけるシステムを、社会を、時代を創って行きましょう。


知恵

 9月27日は今年の「中秋」です。旧暦の8月15日にあたる中秋は「十五夜」とも呼ばれ、一年中で最も月が美しく見える時とされています。秋の夜の穏やかさは、もの思う心のゆとりを私たちに与えてくれます。静かに語り合った言葉や思い出は、深く心に残っていく事でしょう。
 翌日の28日は満月で、見かけ上普段の満月よりも大きく見える「スーパームーン」、その月と地球が最接近し重なる日に見られる皆既月食がフランスでは28日の午前4時から始まりました。33年ぶりの珍しい現象だそうです。
 土曜日に登校する小学生の児童たちは体系的ではありませんが絵を描いて学理的に皆既月食のでき方を話し合いました。すると、Kちゃんは「幼稚園の時 サンランベール公園で サングラスかけて 皆既日食を見た時 周りが薄暗くなって寒かったよね〜」「皆でくっついて ちょっと心配したけど 楽しかったよね〜」と話すと「これは 夜中だから 寝ているときでしょう 寒いかどうか分からなかった!」とYちゃん。「そうだよね でもね パパとママくっついてたから 寒かったかもよ」とKちゃんが話して下さいました。
 物事について、はっきり知っている「知識」に、物事を判断して処理する心の働きである「知恵」、相手を思いやる知恵は人生に豊かな彩りを与えてくれます。知識や知性が人類に欠けているのではなく知恵が欠けているのです。大人は幸福と平和を創る知恵を持っている子どもに、純粋な子どもの心に学べるしなやかな心を持ちたいものです。子どもの心に触れ、一握りつかむだけでも、これ迄と違った世界が見えてきます。子どもの目線で世界を捉え直してみると、日々の生活が更に豊かになっていきます。秋の夜長、子どもと一緒に大いなるロマンに生きてみて下さい。


友をつくる

 フランスでは9月1日から新学期が始まりました。文房具がスーパーマーケット等の売り場を占め、必要文房具リストを片手に持った親が子どもと一緒に売り場周りを回っていた姿も見られなくなった昨今です。
 前々月に「うちの子は現地校に行くのがいやでお迎えに行くと泣いているのです。フランス語が分からないので苦しいのでしょうかねえ、どうしたら泣かないで行ける様になるでしょうか」と、相談を受けました。「クラスの中で気の合うお友だちを見つける事です。親がまず率先してクラスの親と仲良くしていこうとの気持ちを持って、話しかけていく様に努力して下さい。我が子のお誕生日にはクラスの子も呼んであげて下さい。自分が変われば相手の心も変わっていきます。途中に何があろうが、嘆かず、焦らず、へこたれず、自分らしく断固として朗らかに我が子の為に関わり抜いて下さい。」等、話し合いました。
 9月半ば、週一回水曜日に日本人幼稚園に通園する当人に「フランスの学校は楽しいですか」と尋ねますと「たのしい!」と笑顔でお返事が返ってきました。「お友だちはできましたか」と聞きますと「ウン」、「お名前は?」、「・・・ちゃん!」、「え!何と言うお名前?先生聞き取れなかったのでもう一度教えて!」「ウ〜ン、わすれちゃった!」と言ってニコニコしている当人でした。
 現代社会において他者と関わりを持って、深めていく事はとても大事な課題です。どんな課題も、誠実な振舞をもって挑戦していけば、そこから、未だかつてない「可能性」を引き出し、「希望」を創りあげることができます。逆境のなかで希望を創るのが教育の力です。お母様の勇気ある努力が子どもに伝染し、深い深い闇に、明るい希望の太陽を昇らせたのです。お母様おめでとうございます! この大逆転に教育の真髄があり、ロマンがあるのです。

 

平和を創る

 人生の目的、それは幸福。人生の願望、それは平和。その幸福と平和に向かって確かな軌道の法則を追求し、歴史は展開されていかなければなりません。子ども達の為に、未来の為に、人間の最も普遍的な熱願を持って、8月15日は過去で終わらせない平和を継ぎ、創りゆく覚悟を深くする日でもあります。
 「平和を守る」という視点、すなわち国家レベルの安全保障という観点から語られる言葉が多いように感じる一方で、「平和を創る」と言う視点、すなわち市民社会を含めた私たちの日常から生み出す平和という観点で語られる言葉が足りない様に思います。大人以上に純粋に「正義」や「真実」を見抜く鋭い眼を持っている子どもたちに、「平和ってどういう事でしょうか」と質問しました。Kちゃんは「けんかしない なかよくあそぶ」と正解を答えて下さいました。
 大人の日常でも喧嘩や争いごとが完全になくなる事はありません。例えば喧嘩をしている人たちの間に入っていくには、技術も知恵も時には笑顔も必要になります。争いを解決する発想を生み出す為には、様々な意見を聞き、考え方をぶつけ合いながら一つ一つ合意を創造的に作り出す事が大切であり、“喧嘩をしないで仲良くしていこう”と努力するその過程自体が「平和を創る」といえます。「平和を創る」ため、日本は被爆国として核兵器なき世界をリードすべき存在といえます。そこでまず、日本人が多くの人の想像力に原爆の悲惨さを訴えるためにも、被爆体験を語り継いでいく事がとても重要です。しかし、“大変でしたね”という共感は得られても、70年前の“昔の話し”という事で終わってしまうかもしれません。それをこれからの核兵器なき世界へのイマジネーションにつなげるためには、今の時代に広島・長崎のメッセージを世界に伝えるクリエーティブな発想や工夫という創造力が必要になります。そして、前へ進もうとの決意に立つとき、どんな過去も人間相互の幸福と平和を創造するための原点として生かされてきます。
 今、核兵器の非人道性についてあらゆる観点から検証し、廃絶を目指す国際的な世論が高まってきている中で、日本人の私たちが創造力に訴え、核無き世界を創造していく事が望まれています。日本国憲法の前文には、世界中の人々の「平和的生存権」と「国際協調主義」という理念が明確に掲げられています。大事なのは“けんかをしない”、“なかよくあそぶ”この理念を守るというだけではなく生かしていく事です。私たち一人一人が勇気を出して受け身ではなく主体となって、今、関わっている場所から、平和を創り出す努力をつづけていきたいと思います。

勇気 

 7月1日水曜日、外気温39度、 喉の渇きが無くても水を飲むこと、熱風を部屋に入れない様に住居の雨戸を閉めること、出来るだけ外出しない様にとテレビやラジオを通じて気象庁からの警告がありました。2003年の猛暑では高齢者や子どもが中心に多くの犠牲者が出ました。その為でしょうか警戒を呼びかける報道が一日のうち何度もされ続きました。園でも太陽のあたる窓は薄いカーテンを閉めているその上に普段は開け放されている厚手のカーテンを引き太陽熱の入るのを防ぎました。 
 午前中は現地校に行っているKちゃんが「おはようございます」と、毎水曜日のいつもの様に登園しました。昼食を終えお遊びをしていた年長組のYちゃんがKちゃんに「おはよう」と挨拶をしてKちゃんを観察したのでしょうね「Kちゃんのほっぺ リンゴみたいに まっか!」と先生に言いにきました。Kちゃんはさっさとお支度をして皆より遅い昼食を召しあがっていました。「Yちゃん、先生に言わないでKちゃんに『ほっぺが まっかになっているけど だいじょうぶ?』と言ってあげてらっしゃい Kちゃん喜こびますよ〜」と話すと、YちゃんはゆっくりとKちゃんの側迄行ったのですが立ち止まりながらも別の方向に行ってしまいました。
 保育士は未来を担う子どもたちの育成を目指し、新たな価値を見いだせる様、子どもと子どもを結びつけていける事柄を見落としません。一つの事柄から何を感じ取るか、人の苦悩に対して想像力を広げることから同感、同苦、共生が始まります。一人ひとりのお友達のこまっていることに寄り添って同苦し励ましを送り続ける温かい心の絆を具体的に子ども達と一緒に経験していくことが保育士のいつまでも変わらない要であります。
 気付かないのが当たり前という世知辛い世の中にあって、子どもの世界はなんて温かいのでしょうか温もりが伝わってきます。水を飲みながら猛暑に負けず親子二人三脚で力強く挑んで行く姿、 声を掛けてあげられる“勇気”を最後迄出し切れなかったものの、お友達を案じ理解しようとする子、 頑張っている子ども達の周りには真心の励ましを送る仲間がいる事に安心を覚えました。

 
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